スマートフォンの使い過ぎは歯に悪影響?

現代人の生活に欠かせないスマートフォン。通勤・通学中や休憩時間、寝る前など、スマホを触らない日はほとんどないですよね。
スマホと歯の関係、一見あまり関係がないように思えますが、実は 虫歯や歯周病のリスクが高まったり、顎に負担がかかったりすることがあります。
今回は、スマホの使い過ぎがもたらす「歯への影響」と「スマホを使うときの注意点」についてです。
スマホの使い過ぎで歯に悪影響が出る理由とは?
① 虫歯や歯周病のリスクが高まる:唾液の分泌が減る
スマホを見ているとき、あなたの口はどうなっていますか?
気づけば 口が開きっぱなし になっていること、ありませんか?
この 「口ポカン」 の状態が続くと、口の中が乾燥しやすくなり 唾液の分泌が減少します。
唾液には、
・口の中の汚れを洗い流す
・ 細菌の繁殖を抑える
・ 歯の再石灰化(歯の修復)を促す
などの 重要な役割があります。
しかし、スマホを長時間見ていると、
・口が開きっぱなしになりがち
・ 瞬きが減るのと同じように、飲み込む回数も減る
結果として 唾液の分泌が減り、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまうのです。
② 咬む力や飲み込む力が弱まる:「スマホ顔」になる
スマホを長時間使うことで、「スマホ顔」と呼ばれる 顔のたるみや歪みが起こることがあります。
特に、スマホを 下を向いた姿勢で見続けると、
・舌の筋力が低下する
・飲み込む力(嚥下力)が弱まる
・噛む力が低下する
といった口腔機能の低下にもつながります。
咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ:飲み込む動作)がうまくできなくなると、
・噛み合わせが悪くなる
・口呼吸になりやすくなる
・顎の筋肉のバランスが崩れる
といった問題が起こり、最終的には 歯並びや顔の形にも影響することもあります。
③ 歯や歯ぐき、顎への負担が増す

顎関節症や噛みしめの原因にスマホを操作しているとき、知らず知らずのうちに 歯を食いしばっていませんか?
スマホの使い過ぎによる 「ストレートネック(首が前に出た姿勢)」や「猫背」も、顎関節に負担をかける原因になります。
・長時間のスマホ操作で 首や肩の筋肉が緊張する
・噛みしめ癖 が出やすくなる
・顎関節症(口を開けると痛い・カクカク音がする)を引き起こす
また、 歯ぎしりや食いしばりが強くなると、
・歯がすり減る
・知覚過敏が悪化する
・歯ぐきが下がる
といった問題にもつながります。
スマホを使うときの注意点:歯や顎を守るためにできること
スマホが欠かせない生活の中で、 歯や顎に負担をかけないために。
① 休憩して筋肉をほぐす

スマホを長時間使うと、首・肩・顎まわりの筋肉が 緊張状態になります。
こまめに スマホを置いて休憩し、
・首をゆっくり回す
・肩のストレッチをする
・舌を大きく動かす(あいうえお体操)
といった 筋肉をほぐす動作 を取り入れましょう。
② スマホは目線の高さで使う

スマホを顔より低い位置で使うと、自然と猫背になりやすくなります。
その結果、
・首や肩に負担がかかる
・顎が前に出て噛み合わせが悪くなる
などの影響が出ます。
スマホをできるだけ目線の高さに近づけるようにし、 首を下に向けすぎないよう意識しましょう。
③ 口の健康を守るための習慣をスマホの使い過ぎで 唾液の分泌が減りやすいので、
・しっかり噛んで食べる(ガムを噛むのも◎)
・水分をこまめにとる
・口の体操(口を大きく開ける・舌を動かす)をする
といった 口腔ケアも意識してみましょう。
最後に
スマートフォンは 便利なツールですが、使い過ぎることで 歯や顎にもさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
スマホが原因で起こる問題
・虫歯・歯周病のリスク増加(唾液が減る)
・咬む力・飲み込む力の低下(スマホ顔)
・顎関節症や噛みしめの悪化(歯や顎への負担)
しかし、ちょっとした 「使い方の工夫」で歯や口の健康を守ることができます。
スマホを使うときのポイント
・休憩して筋肉をほぐす
・スマホは目線の高さで使う
・口腔ケアを意識する
スマホと上手に付き合いながら、歯の健康も大切にしていきましょう!
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