『舌のお掃除』実施率は3割? 正しい舌磨きの方法とその効果

   

「毎日歯を磨いているのに、なぜか口臭が気になる……」
そんな悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか?
実は、口臭の原因の多くは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる舌の汚れにあります。
しかし、意外にも「舌磨き」を実施している人は全体の約3割程度と言われています。
歯磨きは習慣化していても、舌磨きは見落としがちなのかもしれません。
そこで今回は、舌磨きの重要性とその効果、さらには正しい舌磨きの方法について詳しく解説します。

 

そもそも舌苔とは?

舌苔(ぜったい)とは、舌の表面に溜まる白や黄色っぽい苔状の汚れのことです。
この舌苔は、食べかすや細菌、剥がれ落ちた粘膜細胞などが混ざり合ってできています。健康な人にも少しは存在しますが、過剰に溜まると様々な悪影響を及ぼします。


舌苔がもたらす悪影響

①口臭の原因
舌苔には多くの細菌が含まれており、これらが揮発性硫黄化合物を発生させることで口臭の原因となります。

②感染症リスクの増加
舌苔に細菌が増殖すると、口腔内の環境が悪化し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

③誤嚥性肺炎のリスク
高齢者や免疫力が低下している人では、舌苔に含まれる細菌が唾液とともに誤って肺に入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。

*このように、舌苔は放置すると口腔内の健康に大きな影響を及ぼすため、適切に除去することが大切です。

 

舌磨きの効果

① 口臭予防
舌苔を取り除くことで、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑えることができます。
特に、朝起きたときの口臭が気になる方は、毎朝の舌磨きを習慣にすることで改善が期待できます。

② 感染症の予防
舌苔には細菌が多く含まれているため、適切に除去することで虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
また、風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも役立ちます。

③ 誤嚥性肺炎の予防
高齢者や病気療養中の方にとって、誤嚥性肺炎は大きなリスク要因です。
舌磨きを行うことで、唾液中の細菌を減らし、肺炎の予防にもつながります。

 

正しい舌磨きの方法

舌磨きをする際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
誤った方法で行うと、舌を傷つけてしまうこともあるため、正しい方法を意識しましょう。

①舌ブラシや専用クリーナーを使用する
歯ブラシで舌を磨く方もいますが、歯ブラシの毛先は舌にとって硬すぎる場合があり、傷つけてしまう可能性があります。
できれば、舌専用のブラシやクリーナーを使用しましょう。

② 軽い力で磨く
舌の表面はデリケートなので、強くこすりすぎると逆に傷つき、炎症を引き起こす可能性があります。
軽い力で優しく磨くことを心がけましょう。

③奥から手前に動かす
舌磨きは、舌の奥から手前に向かって動かすのが基本です。
奥の方に汚れが溜まりやすいため、奥から順番に磨くことで効果的に舌苔を取り除けます。

④1日1回、朝の歯磨き後に行う
舌磨きは1日1回で十分です。やりすぎると舌の粘膜を傷つけてしまうため、頻繁に行わないように注意しましょう。
特に、朝は口臭が発生しやすいため、朝の歯磨き後に行うのがおすすめです。

⑤うがいも併用する
舌磨きをした後は、しっかりとうがいをして汚れを洗い流しましょう。緑茶やマウスウォッシュを使うと、抗菌効果も期待できます。

 

舌磨きを習慣化

舌磨きをすることで、口臭や感染症のリスクを抑え、口腔内を清潔に保つことができます。
最初は慣れないかもしれませんが、1日1回の簡単なケアを習慣化することで、健康的な口内環境を維持できます。

特に、以下のような方には舌磨きがおすすめです。

・朝起きたときの口臭が気になる方
・口の中がネバつきやすい方
・風邪をひきやすい方
・高齢の方や介護を受けている方

 



いそべ歯科医院:https://8020.clinic/

〒742-0031 山口県柳井市南町7丁目14-7
電話:0820-23-8020

交通アクセス
電車でお越しの方:山陽本線柳井駅より徒歩10分
お車でお越しの方:専用駐車場がございます。(15台分)

PAGE TOP